父と歩ける!こんな幸せがふたたび   〜医療保険で受ける訪問マッサージの話〜

老いていく親と向きあう comments(0) - ル・リアン横浜 村上みつえ

 

 89歳になる父は、昨年秋から訪問マッサージを受けています

 

     ル・リアン横浜の村上みつえです

      もしもの時に備える

      「後悔しないための、あったかい『生前整理』」

 TM    をお伝えしようと日々奮闘中です

 

 

 先日、父が歩行器を忘れて出かけようとした話を・・・(↓父の愛車)

 

      

 

 

「あん摩マッサージ指圧師」さんが自宅を訪問してくれるの?

 

父は介護保険でのデイサービスや集団リハビリは受けていましたが、歩行器を使っても付添が必要なので、なかなか医療機関へも連れていけませんでした。そうするうちにどんどん筋力が低下、ついには外出ができなくなっていました

父の場合、持病のため足腰に痛みしびれと歩行時に特有のバランス悪さがあったので「もっと個人の体調に合わせたサポートはないか」と探していたところ、近所で「退院後、歩けなかったお母さんが、訪問マッサージを受けて元気になった」「それには健康保険が適用されている」ことを知り、早速情報を集めました

 

 

 健康保険健康保険を使うためには医師の同意書が必要

 

「訪問マッサージ」は、あん摩マッサージ指圧師が患者の自宅等に訪問して行う、医療上必要とされるマッサージのことで、介護保険サービスでいう「訪問リハビリ」とは違います

通常訪問マッサージを自費で利用する場合は患者との個人契約となるため医師の同意書は不要ですが、健康保険適用での利用には医師の同意書が必要だったので、受診に付添い、依頼しました

同意書は「マッサージは病気の改善に有効である」と同意する医師からの一筆、さらに続ける場合は3か月ごとに医師の同意が必要になります

ちょっと面倒ですが「健康保険が適用」ということは、費用は一割負担! しかも我が家のように介護保険枠が限度一杯の方にとっては朗報ですね

日程を調整しおためし体験後、契約しました

 

 

父が訪問マッサージを頑張るようになった、そのわけは?

 

一回30分、週2回居室訪問のマッサージスタッフさん

父は当初「週に2回も面倒だ」「触られるのは好かない」と言っていました

実は、訪問マッサージを始めたと同時期に、母の施設へ移り住みを決行

父にとって、見守りスタッフはいても「急にひとりきりになる」こと、歩けなくなれば「自力で妻に会いに行けなくなる」こと、が現実になったのです

父は、母の施設入居を決めたころから不安を抱え不安定だったので、私一人で支えるには限界がありました

ケアマネさんに相談し「デイサービス」「介護スタッフさん付添いの母への面会」のほか「訪問マッサージ」をケアプランと日課に組み入れることで、少し強引にサポート体制を整えたのです

 

 

 開始から3か月、「あれ、なんだか楽になってきた」

 

父の場合、マッサージスタッフさんは、あん摩と指圧とマッサージを組み合わせた施術後、付き添って歩行訓練をしてくれます

腰をかがめて手すりや杖にすがっていたころに比べると「痛い」「しびれて力が入らない」との訴えが減り、湿布薬を使わなくなったのには私もびっくり

徐々に歩行バランスも良くなっていき、歩行器への体重のかけ方も軽くなっていきました

整形外科受診の際、本人から「痛みが楽になったので、鎮痛剤を減らして大丈夫です」との声がでるほど

マッサージスタッフさんも父の体調を記録し、変化があればケアマネさんに報告するなどの連携体制も万全になりました

 

 

 痛みの緩和や機能回復だけじゃない、重要な効果?!

 

春先、久々に父の訪問マッサージに立ち会いました

父からは「若い元気な○○さん」と「おっとりやさしい□□さん」というスタッフさんが曜日別に来てくれる、と聞いていました

その日の担当は「おっとりやさしい□□さん」でしたが、施術中ふたりは彼の地元の話などで盛り上がり、歩行訓練では父が渋っても上手に励ましてくれていました。楽しそうな様子は思わず動画を撮ってしまうほど(笑)

娘の私としては、ひとり暮らしで父がぼんやりしないように、と考えた「訪問マッサージ」投入でしたが、今や週2回のスタッフさんとのやり取りは、父にとって楽しみのひとつになっていたのです

ひとり暮らしの方や外出がむずかしい方は、人と話をするだけでもストレスや不安が減りますね

 

 

 「歩行器なしでお出かけ」に周りも気づかない幸せ

 

ゴールデンウィーク、娘と父を訪ねたときのこと。山のような洗濯物※1 を干し終わってお昼を食べに出ることに・・・

玄関を出て歩き、しばらくして私「あれ、お父さんクルマ※2 は?」

父「あっ、忘れたっ!」  娘「えっ、なんで歩けてるの?※3」 (笑)

※1体調が良くても洗濯はできません ※2父は歩行器をクルマと呼びます ※3娘は正月以来久々に父に会いました

 

父と歩ける、こんな幸せ、ふたたび来るとは思っていませんでした!

 

また、弟は「言葉がはっきりしてきて、頭の回転も前より良いように感じるが、マッサージの効果かな」と言っています

責任者さんにお礼がてら質問すると「血液やリンパ液の流れが改善すると症状は緩和するが、水頭症があるお父さんの場合、髄液の流れが良くなったのでは」との答えでした  ☆父の水頭症手術の顛末はこちらの記事になります


    

「歩行困難 ⇒ 寝たきり ⇒ 介護状態」の進行はいたしかたない、と私もあきらめかけていました

でもマッサージや機能訓練で維持・予防はもちろん、精神的なケアも期待できるとしたら・・・

健康保険の負担で、訪問してくれるのなら…

恥ずかしながら一年前は全く知らなかった情報なので、結果とともにお伝えしました 

 

 

一軒でも多くの家族に笑顔がつづきますように 

 

    

特定の業者さんを推薦する記事ではなく体験談です。我が家の事例ですので効果には個人差があります

主治医とよくご相談ください

また、業者さんによって施術の内容が異なりますのでご承知おきください

 

 

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